変化の中心の近くにいる
能力が無い人間が、能力のある人間に勝つためには、積み重ねた経験と努力を”てこ”にする必要があります。
出来る限り良質な経験を積むためには、色々必要条件があると思いますが
- 時代の最先端であったり、専門性が高かったり、希少価値のある経験を積むことが可能なこと
- 周囲の要求が適度に高いこと(低すぎず高すぎず)
- 経験がある程度の期間持続可能なこと
あたりが環境として必要かな、と思っています。
一行で言うと、「誰しも経験できるわけではないような経験を一定の水準で継続して体験する」という感じです。
そういう環境を探そうと思った時、個人的にいつも心がけているのは「変化の中心の近く」にいるようにする、ということです。
もちろん自分自身がムーブメントを引き起こせるような存在であれば自ら作れば良いのですが、そんな事ができるのは一部の天才だけです。
そうでない凡才の場合、時代の流れや、自分が達成したい目的に照らし合わせて、変化がどこで起こっていて、自分がその変化の中心地の近くにどうやって辿り着けるのか、そういう事を考えるのが大事だと思っています。
たとえばWebやスマフォ界隈で言えば、10年前はブログ、今はLINEやニュースアプリなど、多くのトレンドが起こってきているわけですが、それを傍から眺めていて評論家的に語るような事は誰しもできるし責任感の無い作業なので、良い経験とは言えません。
どんなに口先でうまく語れたり、頭の中で事象を正確に理解できたとしても、中心地に近いところで実際に手を動かし汗を流した経験のある人が得た経験値には、かなわないと思います。
変化の中心は安穏とした環境では無いので、色々な動きが激しく誰しも適応できるわけではないと思いますが、志のある人は、評論家になるくらいなら変化の中に自らの体を投じてみるのが良いのではないかと思います。