音楽の力
街を歩いていたら、街頭モニターで17~18世紀くらいの宗教画の展覧会の告知をしていたけれど、そのBGMがClaude Debussyの「Deux Arabesques」で、コレジャナイ感が少しあった。もちろんDebussyが宗教画から着想を得て創作活動してた可能性はゼロではないかもしれないけど……(Claude Debussyは19~20世紀の作曲家です。一応)
そういえば、以前在籍していた会社で、親会社に買収されて子会社になった会社が経営統合されて完全に親会社に吸収された時に、親睦会的なイベントが開催されました(僕は親会社所属)
その時に流れていたBGMがサカナクションの「アイデンティティ」だったというのが、非常に印象的でした。
サカナクション - アイデンティティ(MUSIC VIDEO) - YouTube
アイデンティティがない 生まれない
アイデンティティがない 生まれない
歌詞の頭に「(元)子会社の社員のお前らには〜♪」というフレーズが自動的に付与された上で脳内にリフレインしましたが、あくまで私個人の脳内での出来事でして、イベントを主催した方々にはそういう”あてつけ”的な意図は微塵も無かったことでしょう。
以前、韓国に出張に行った時に、韓国人の方のアテンドでギターの生演奏が楽しめるバーに行きました。
日本人を含む一行が訪れたことを察してか、店側が配慮をして1曲演奏をプレゼントしてくれました。その時は、ちょうど2011.3.11の地震が発生した後で、色々大変な時期にはるばる韓国まで来た我々の労をねぎらう、そんな気持ちもあったんでしょう。
曲名は、サザンオールスターズで、「TSUNAMI」
これほど明確な悪意を感じたことは、人生の中で他に無い。
僕は日本人として、他国人に対しても同国人に対しても、こんな卑劣なことは絶対しないで済む人生を歩みたいです。
音楽は、良い意味で「音楽の力」という風に語られるけれど、いやいや、負の側面というのもあると思いますよ。それは音楽に責任があるわけでなく、その裏側にいる人の思惑や勘違いによるのですけれど。