アイ

アナと雪の女王

原題が「Frozen」であるこの映画が、日本語で掲題のようなタイトルになった理由はよくわかりませんが、アメリカ帰りのUnited航空内でたまたま観ることができました。

 

確かに評判どおり、CGの美麗さは素晴らしいし、劇中歌も感情を揺さぶる素晴らしさだと思いました(ただし英語版。日本語吹き替え版は聴かないほうが…)

ふとするとナイーブ過ぎるように見えてしまう「愛が大事」「友情が大事」というテーマも、多くの国・文化を持つ人を観衆と想定した場合に選べる唯一の選択肢という気もします。より深くてニッチなテーマを好きな人には飽きを感じさせてしまうかもしれませんが、思考停止できれば感情移入しやすいテーマですね。

 

この作品の特徴的な部分としては、多くの人が指摘している通り、アナとエルサという姉妹がW主人公、Wヒロインという様相で、それ以外のキャラクターや、ヒーロー役の人(とキャラ)も完全に脇役扱いというところかな、と思います。

この点を指して「女性が強くなった」的な話や、ジェンダーフリー的な話と関連付けたがる人たちが多いようですが、そういう事情もあるでしょうが、↓の記事を見ると劇中歌の「Let it go」があまりにも魅力的で、本来もっと悪役的な役回りだったエルサのその魅力を最大化するために途中でシナリオを変えたっぽいですね。

『アナと雪の女王』はなぜ面白いのか | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

 

個人的には、あまり特にお勧めするタイプの映画では無いですが、ディズニーの価値観に違和感を持たないような人、流行に飛びつきたい人にとっては観て失望することはまず無い、非常にクオリティの高い映画だと思いました。