アイ

大学生

知り合いの、北京出身の留学生の人と話しをしていたら、「私はニューヨークに行ってアートの勉強をしたい」とか言い出してきた。

以下会話抜粋。

拙者:「へーそれは良いね。アートの勉強は今までしたことがあるの?」

相手:「無いです」

拙者:「そうなんだ」

相手:「でも絵を描くのは好きなので、専門学校に行って勉強したい」

拙者:「ちなみにどんなアートの勉強をしたいの?」

相手:「クラシカルな、古典絵画の勉強をしたい」

拙者:「ニューヨークは現代アートのメッカみたいな場所だから、学ぶなら現代アートの方が良いよ。古典絵画はヨーロッパの方が良いんじゃないかな?」

相手:「現代アートは好きじゃありません」

拙者:「いやいや、だとしたらニューヨーク行っても意味なくない……?」

相手:「それでもニューヨークが良いんです。」

拙者:「絵の専門学校だったら、日本にも優秀な学校があるから、そちらでも良いんじゃない?」

相手:「いや、それでも西洋の文化が根底にあるので、やはり本場で」

拙者:「だったらヨーロッパの方が……(;´Д`)」

相手:「いやいや、それでもニューヨークが(以下略」

 色々話していても、僕よりもアート事情について詳しくなく、本当に大丈夫なのか、って心配になった。

その人は、北京生まれということもあり、一般の中国家庭よりは明らかに裕福な育ちの人っぽい(親が学費を全額出しているらしい)。なので、ボンボン的な夢見がちなところがあるのかな、という印象を受けました。基本的にはこういうのはまじめに説得するより受け流すのが吉かな、という気もしてます…。

 

そんな感じで、大学生は夢見がちで現実を見ないよね、って印象が植え付けられた状態で、たまたまランチで入った店で隣に女子大生と思わしき人(日本人x2)が談笑していたので耳をそば立てていたら、話す内容は「サークルについて」と「恋愛について」だけ。いかに遊ぶか、いかにいい男を探すか、いかに自分はモテるか、そんな話を延々と繰り広げていた。内容がなさすぎるし、ある意味現実的すぎて、夢も希望もなくただ惰性で生きている感じがありありと伝わってきて結構つらい気持ちになった。

これが日本の学生の一般像だとしたら、まだ先の中国人の留学生の夢見がちな姿の方がマシに見えた。