アイ

プライドの高さ

「この人は過剰にプライドが高いな」と感じるケースというのは、プライドの絶対値が高いというケースでなく、本当にどうしようも無いような些細な事に対して変にこだわりを持っているケースに多いかな、と感じます。

基本的に謙虚で腰が低いのだけれど圧倒的な自尊心を持っている人は、雄々しいライオンみたいな存在で畏怖すべき存在です。 些細な事にプライドを持つ人は、自分に自信が無い、それが故に自分が成し遂げてきた成果や実績に異常にこだわる、それが故に他者からの批判や指摘を恐れ過剰反応してしまう、といった傾向がある気がします。

たとえば、業務遂行上指摘しないと進まないからある人に仕事の不備を指摘したら、その人のプライド(?)を刺激したのか、僕の本当にどうでも良いとしか思えない些細なアラを猛烈な勢いで指摘してきた。全体として良い方向に進もうとしたら、個人の関係は別として仕事を洗練して質を高めて行かなければいけないのに、結果として脚の引っ張り合い…相手が一方的に引っ張ってるだけですが…となり、逆に組織が停滞する原因になってしまっている。

「いやいや、その人にとっては、自分のミスを相手に指摘される事ほど屈辱な事は無いんですよ」みたいな言説は当然のことながら有るわけで一定の道理は感じますが、いや、でもですよ、変に配慮して何も指摘しなければ組織が皆停滞するし、前向きに問題解決をして洗練させていくプロセスを辿れないのであればそれもまた組織の停滞につながる。 結果として、そういう些細な指摘を受けて不貞腐れて足を引っ張る人が組織にいること自体がマイナスでしか無いという話にしかなりません。

とはいえ、自分の気持ちを守るためにある程度の心の拠り所は大事なのだと思います。そこを否定するのはあまりにも配慮が足りない。しかし他人の気持ちというのはコントロールすることは難しい。 だとした場合、翻って自分の立場で考えると、とにかくどんな意見も真っ向から受け止められるような心の強さと、そういう風に繰り返し乗り越える事を積み重ねた結果得た自信、そういうものを武器として手に入れ、少なくとも自分は「些細なプライドの高さ」を相手に押し付けるような事はしない人間になりたい。ただそう思うだけでございます。

※かなりぼかして書いてますが、上記は社内で起こったことではなく、脳内の妄想と実際の出来事を煙幕交えて混ぜこぜにした創作です。