アイ

疲れ

親父が倒れてから3年、たしかにその間色々な事があったけれど、それでも僕の時間はあの時のまま止まってしまったのような錯覚を感じる。

 

結果として要介護者を家族が抱える事になったことにより、生じる未来への不安や閉塞感、日々の徒労感、そういったものが心の重しになって、蓄積疲労のように心を蝕んでいる。

周囲の人たちの偏見や心変わりに直面することにより、人に対する本質的な部分での信頼感も薄れてしまった。
たとえば、良い感じのお付き合いをさせていただいていた女性に対して「実は親父が……」という話をすると、潮が引くようにあっさりと目の前からいなくなる、なんてことを複数回経験しました。別にたとえ結婚したとしても介護をお願いするなんて事は無いのにね。

 

見た目元気に振る舞おうとしても、心のどこかがいつも少し疲れていて、肝心なときに踏ん張りきれない。そんな事を何度も感じるようになってきました。少し休息が必要なんだろうな、とは思うのですが。