アイ

仕事人間と会社人間

僕はおそらく誰が見ても仕事人間で、休日でも実際に仕事をしたり、仕事につながるようなインプットを行ったりすることが多い。それは、平日のやりきれなかった仕事をなんとか消化したいから、ではなく、より仕事を楽しむために行っている部分が多いと思う。

  • 仕事を通じて実現できていることと、自分が実現したいと思っている事が近い
  • 業界的にも会社的にもある程度のポジションにいる

というあたりが、仕事にのめり込む要因だと思っています。

今いる会社に属していようがいまいがもともと自分自身の夢として実現したいと思っていることがあり、かつそれが今いる会社でこそより高い水準で実現できるのだとしたら、どうしても仕事にのめり込むと思います。

 

ただ、こういった仕事人間と、会社人間とは、微妙な差があると思っています。僕がイメージする会社人間は

  • けっして今の仕事を楽しいとは思っていない
  • しかし自分のアイデンティティーの大部分を会社に依拠している。会社が大企業だったり知名度があったり、もしくは会社に対して貢献をしているという自負があったり、「会社で働いている自分」があるからこそ自我が保てている。

といった感じの人たちです。大企業にこそ多い気もするし、そうでない規模の会社にいるひとでもこういうタイプの人は結構多い気がする。

 

僕自身のことを引き合いに出すのもあれですが、僕は自分が実現したいと思っている事を実現する環境があればそれで十分で、会社が変わっても、もしくは会社に頼らなくて住むのであれば、僕自身としてはそれで満足すると思います。

ただ、会社に自分のアイデンティティーを依拠している人は、他人に「将来は何をしたいの?」と聞かれると答えに窮する人が多い気がする。また、いろいろな意見や考えを聞いても会社が中心でそこから離れられない事が多い気がする。

 

個人的な考えだと、結局は社会においてどのように自分が関わっていくか、そのイメージであったりデザインが大事で、会社という機関は自分が社会に関わるための一つの手段なんだと思っています。かつ、労働の対価として生きるための手段(お金)が手に入るので、目的も非常にイメージしやすい。

でも、会社に依拠しすぎると、結局のところ自分は人生の中で何を達成したくて、何のために生きているのか、非常に曖昧なまま時を過ごしてしまう気がしています。それは少しもったいない気がしている。

だから、仕事人間にはなっても会社人間にはなりたくないな、とは思っています。