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アイ

斉藤和義

以前、某ライブの帰りに乗ったタクシーの中で元音楽業界で数十年働いていたという運ちゃんと音楽談義になった時に、「日本のミュージシャンの中で誰が一番上手いと思いますか?」って聞いたら、その人の答えは「斉藤和義」だった。

確かに斉藤和義は歌は言うまでもなく、ギターも上手いし、ドラムも上手い。音楽に関しては何をやらしても超一級品で、天性のグルーヴ感を持った人で、彼のサウンドはついつい体を揺らし、声を上げてしまいたくなる衝動を与えてくれます。 

元も含むギター少年にとって、彼の歌う「歌うたいのバラッド」は聖典みたいなもので、男性的な視点で「歌をうたう」根源的な理由をこれ以上無いくらいシンプルに描き出しおり、この曲を通じて音楽に触れることになった(端的に言うとギターを弾き始めたり...)人も多いのではないでしょうか。

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シンガーソングライターとして見た場合、彼の歌は非常に直接的で簡潔な表現が多く、素直に感情を表した曲が多く、非常にシンプル。シンプルだからこそ普遍的なメッセージにもなるし、多くの人を惹きつけて皆の心の中にある感情を喚起する力があるのかもしれません。

 

年をとってもそのスタイルが変わらず、「やさしくなりたい」という曲も、これでもかというくらい素直で、ひねりの無い、直球な言葉を積み重ねてきます。

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それが斉藤和義のスタイルで、本人は変わらずスタイルを貫き通し、一部のマニアの熱狂的な尊敬を集めるにとどまる存在だった気がします。しかし世間が変わることで(3.11 の発生等)、周りがまたこういったシンプルで力強い曲を求めはじめたということが、ドラマ効果もあいまってこの曲の大ヒットにつながったのかもしれませんね。

 

僕は3.11のあと、親父が脳卒中で倒れるといったことも重なって多忙もあり数年間心理的に塞ぎこんでしまい、世間との交流を経ってしまったのでTVもほとんど見ず、この曲も実はドラマが終わってしばらく経った後にはじめて知ったのですが、最近改めて聴いてみると彼のメッセージの直球さが非常に心地よく、今更こんな記事を書きました。