鱈、レバー、カツカレー
自称・他称「女子力(笑)の高い男」なので、「東京タラレバ娘」も「カツカレーの日」も読んでみました。
端的に言うと、よくある恋愛マンガに、今の流行・風潮を混ぜてみましたよ、というマンガでしか無い。
「東京タラレバ娘」はいろいろこじらせた女性が登場人物というふうにはなっているけれど彼女らは何だかんだ言って何の努力もせずに芸能人や有名人のイケメンとくっついていきます。
そして「カツカレーの日」も、「甥の一生」と同じような感じで、結婚相談所の婚活エピソードをスパイス的に少量混ぜているけれど、結局は主人公女性と父くらい歳が離れているモテおやじとの恋愛模様を描いているだけです。
きつい言い方をすると、努力もせず、都合よく、イケメン/ハイスペックな男性が寄ってくるだけのマンガです。
この2作品は、昨今の結婚できない男女の様相を解きほぐして描く作品というよりは、そのエッセンスをちょっと拝借して少し装いを今風にした少女漫画の商品でしかないと感じます。
これらの作品を、アラサーの女性達が読んで、本気でシンパシーを感じるのでしょうか?もちろん、いわゆるシンデレラシンドロームを否定する立場では無いのですが、身も蓋もなく言うとちょっと幼く感じてしまいます。
婚活系のマンガだと、個人的にはやっぱこの漫画が一番おもしろかったな......主に作者の捨て身の姿勢に敬服します。
31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる (ウィングス・コミックス)
- 作者: 御手洗直子
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: コミック
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