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アイ

レッド

 

  

 もう完結していたと思っていた山本直樹さんのレッドが、どうやら続編があるらしいことを知り、読んでみました。

いちおうこの本はフィクションという扱いなんだとは思いますが、新章になってからは「山岳ベース」、そしてこれから起こるであろう「あさま山荘事件」をベースに書かれています。

 

山本直樹の創作である部分も多いのかもしれませんが、彼らの「総括」のテーマに挙がるのは、資本主義への迎合(スプライトを飲んだみたいな些細なことまで自己批判の対象になる)、そして男女の性について。共産革命を達成するという目標からすると瑣末にすぎるようなそんなテーマをきっかけに総括で吊るし上げられた人は、致死に至るまで殴打され、紐で吊るされ、そして死体は裸にされて地面に埋められる。

人の命について考えさせられる漫画として、最近小林よしのりの「卑怯者の島」という漫画も読みました。そちらに描かれている人間像に比べると、レッドで描かれているのはバカバカしいくらいの幼稚さ、そして閉塞感、そんなものが際立ちます。

 

今の安保法制反対運動に見られる思想の幼児性、もしくは老人性の源流を見るような思いで、引き続きレッドの連載は注目して見ていきたいと思います。