アイ

アイドル

昔は映画や音楽などに代表される芸能世界において突出した才能と美貌を発揮し、比類なきカリスマ性を発揮していた人がアイドルと呼称されていた気がしますが、アイドルがジャンル化され、性的な対象となり、そして今は単なる「若いだけの」パフォーマーが職業として「アイドル」をするようになった時代、という気がします。

 

僕の中では、アイドルといえば松田聖子、という印象ですね。実際は僕は世代がズレていますが、全盛期を過ぎても印象が強く、TVやラジオとかで頻繁に彼女の歌が流れていました。山口百恵はさすがに僕にとっては古すぎて全く印象にありません。。

松田聖子の歌唱力の高さ、歌われている情景を体全体で表現できる卓越した表現力、あとは時代の熱、そんなものが合わさった、今後再現することが難しい熱量なのではないかと思います。

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僕が一番好きなのは白いパラソルですね。歌詞の中身はあまり聴いてないですが、サビのメロディラインの高揚感が素晴らしいなと思います。

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松本隆が「松田聖子プロジェクト至上最高傑作」と称する「天国のキッス」も今聴くと良いですね。「生演奏」スタイルが多かったであろう当時の音楽の中、アナログシンセの打ち込みサウンドをベースとした、当時としては最先端の音楽サウンドの傍流が感じられます(作曲は細野晴臣さんですし)

 

最近のアイドルは、以前のような芸能の世界のトップ of the トップの存在というよりは、特定のコミュニティにおける、盆踊りの「やぐら」みたいな存在になっている気がしています。

フォロワーを中心としたコミュニティを成立させるための存在であり、ライブなどでのパフォーマンスを通じてハレの場を成立させるための装置のひとつ。

以前、会社の同僚に地下アイドル好きが居たのですが、なんでそんな方向に行ってるのだろう?と最初はよく理解できてなかったのですが、偏見をなくすためによくよく話を聞いてると、上記のような位置づけなのではというふうに思い至りました。地下アイドル好きの妙味は「自分好みのやぐらを自分たちの手でつくり上げる」というところなのかな、と。

皆で共有可能なハレの場が極端に少なくなった現代において、今風の「アイドル」が一部のコミュニティでは重要な存在だろうという思いは、あります。

 

しかしながら、替えは効く存在になっているのかな、という感じもします。フォロワーは適当にストーリーをしたてあげるものの、基本的にはその時々に都合よく消費されるだけの存在、という印象です。

そして今の「アイドル」はあまりに若すぎて、同年代の友達感覚、もしくは娘を思う親の感覚で居る人も少なからずいるでしょうが、大多数の10代の性を消費したい人たち、それ以外にとってはフォローすることがはばかられる存在という気がします。

 

僕にとってのアイドルは誰だろう、、と考えると悩みます。

その声、言動、その一挙手一投足にわたってついつい見惚れてしまう異性をアイドルと表現して良いとした場合、僕にとってのアイドルは「友近」ですかね。

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突出した才能や世界観を持ち、それなりにキレイである友近さんは、十二分にアイドルと呼ばれるに足る存在な気がします。もちろん真面目にそう思っているわけでもないですが。

 

参考記事:

otanew.jp