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地図から読む江戸時代

 

地図から読む江戸時代 (ちくま新書)

地図から読む江戸時代 (ちくま新書)

 

基本的には江戸時代における日本地図の系譜、地図史と言った内容で、地図から江戸時代の政治や文化を読み解くという文脈は薄い本です。

 

日本における地図は、行基が編み出したとされる「行基図」と言われる、各オブジェクト(藩などの単位)を相対的な位置関係を基に積み重ねていくスタイルが主流だったようです。

行基図 - Wikipedia

江戸時代になり、国体を正確に把握するという動機から、家光の時代に頻繁に地図の作成が行われ、島原の乱などをきっかけに西側の地理把握に重きをおいた地図作成なども行われたようです。

国内が平和になると、観光需要の高まりから、いまで言う「ことりっぷ」的なガイドブックとして、石川流宣による「日本鹿子」のようなものが登場する。

石川流宣 - Wikipedia

18世紀になると、測量技術などをもとにした正確な地図が作られるようになり、長久保赤水による地図や、有名な伊能忠敬による地図が作られるのがこの時代、という流れのようです。

長久保赤水 - Wikipedia

伊能忠敬 - Wikipedia

伊能忠敬の地図は基本的には幕府の秘蔵の地図だったので当時の日本人はほとんどその存在を知らなかったようですが、測量の正確さから、第二次大戦の頃まで現役で使われ続けていたというから驚きです。

 

当書は、上記のような感じで、江戸時代における地図の変遷をダイジェスト的にまとめられたものです。読み物としての面白さというよりは、入門書、リファレンスという位置づけが大きいのかな、と思います。

 

伊能忠敬については、香取に記念館もありますし、機会があったら訪れてみてもよいかな、と思います。

伊能忠敬記念館: ホーム