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世界を変えた10冊の本

 

世界を変えた10冊の本

世界を変えた10冊の本

 

 kindle store のセールで100円くらいで買えたので読んでみました。今知ったのですがそれほど新しい本でもないのですね。

主に宗教や経済の観点から、世界を変えることになった書籍について紹介されている、典型的なリファレンス本です。

アンネの日記が、ユダヤ人へのナチスドイツの迫害に対する精神的な同情感を喚起し、結果としてユダヤ人によるイスラエル建国の正当性を担保しているという話だったり、ダーウィンの進化論が「弱者は淘汰される」というふうに一般化して敷衍され、経済における資本主義の妥当性を担保しているという話など、非常に現代人として理解がしやすいストーリーで描かれています。

逆にいうと、数十年、数百年経って、社会の仕組みが再構築されたあと、ここで取り上げられている書籍が同様な形で取り上げられるかというと微妙なんでしょうね。

 

そういう意味で、宗教の描く、数千年の間受け継がれているストーリーの普遍性というものは、なかなかすごいなと思います。キリスト教にせよ、イスラム教にせよ。

僕は一般的日本人と同様にイスラムの教義について詳しく無いので、初心者向け書籍から目を通して少しづつ学んでいこうかと思いました。