読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アイ

さだ語録

 

さだ語録―あなたの心は元気ですか?

さだ語録―あなたの心は元気ですか?

 

 セブン-イレブンに立ち寄ったら結構目立つPOPに飾られており、600円くらいという安さにも流されてついつい買ってしまいました。

しかしこの本は、いままでのさだまさし氏の著作から、フックが効きそうなセンテンスを抜き出して切り貼りして作られた、オブラートに包まず言うと手抜きの本です。

この本をもって、さだまさしの価値が毀損することはないですが、最近メディアでの露出も多いですし、こういう質の低い作品が出版されるとひいてはさだまさしも質が低いのではと認識する人たちが出てくるのではないかと思いますが、その辺をいちファンの僕が気にしてもしようがなく、毀誉褒貶は有名な人の有名税さだまさし氏自体はそれほど気にしてないかもしれません。

 

それでも、この本の中で、個人的には3章の「仕事」に関する話と、4章の「人生」に関する章は、改めて目にしてみていろいろ感銘を受けました。

 

仕事については、拝金主義的な仕事のあり方や、そういうブランドに惹かれる人たちへ警鐘を鳴らしたうえで、以下のような言葉でまとめています。

生まれてきた以上、おまえが何者かを確かな力で大地に刻んで死ね。

それに価値があるかないかは自分で判断するな、後世の評価に任せろ 

確かに、自分が本当にやりたいことを疎かにして、現世利益的な利潤や周りの評価を気にしすぎるところが自分にもあるな、と思ったりもしていたところなので、こういう言葉は心に響きます。

 

人生については「勇気は使えば使うほど増える」という言葉が、以前からさだまさし氏は言い続けている言葉ですが、いつもおざなりにし日常に埋没することに妥協してサボってしまう自分に対する警鐘でもあります。

 

しかし、トータルで見ると、さだまさし氏の作り上げてきた楽曲の数々や、それらを基に作り上げるコンサートステージでのパフォーマンスに比べると、本当に塵芥程度の価値しか、こういう本には無いんじゃないかな、とは正直な感想です。