アイ

新・映像の世紀

www.nhk.or.jp

この100年を映像に記録をされた世紀と題し、当時の貴重な映像をもとに特定のテーマでまとめる番組。

おおよそ一ヶ月おきに一集、全六集のうち第一集が先日放送されていたので録画を見てみましたが、NHKの本気を感じる作品でした。

第一次大戦の前の、科学技術の発展が産業の発展をもたらし富と栄華を誇っていた時代から、紛争が世界大戦に発展し、その富をもたらした科学技術が人を殺す戦争の道具と変化していくことに、映像のインパクトとともに戦慄を走らせるにたる衝撃を伝えてくれます。

たとえば飛行機、たとえば農薬等々の化学が毒ガス技術に転用される、など。

 

今の時代、高度に発展したコンピュータ技術、ビッグデータ解析技術、センシング技術などにより人々の行動の分析能力・把握能力と予測能力が飛躍的に高まりましたが、これが戦争に応用された時にどのような姿になるのか。

IPS細胞のような再生医療やゲノム解析、バイオ技術、そういった医療技術が戦争に応用された時にどのようになるのか。

 

我々は平和に慣れ、その中で性善説的に、技術の発展が世の中の役に立つと純粋に信じていますが、それは時の権力者やパワーバランスによりいかようにでも翻弄されてしまうことを、我々は強い警戒心と想像力を以って常に考えて置かなければいけないのだ、と思います。