EWI4000SW を買った
ギター以外の楽器も弾けるようになりたいという思いもあり、せっかくなので曲のメロディラインを司れる単旋律楽器を何か買ってみようと思って半年くらい悩んでました。
最初はバイオリンを買ってレッスンに通おうと真剣に考えていたのですが、バイオリンの先生をしている知り合いに聞いたら「まじめに毎週レッスンをこなして、3年くらい経てばそれなりに弾けるようになる」とのことで、さすがに忙しいサラリーマンとしては習得コストが高い楽器なので逡巡していました。
「チェロ男子は女性にもてる」という悪魔のささやき(?)に心が動かされたりもしましたが、お金や置き場所の問題もあり断念。
どうしても都会ぐらしをしているサラリーマンだと
- 家で練習できて
- 初期学習コストが低く比較的はやく音が出せるようになり
- 夜中に音を出しても大丈夫で
- 置き場所にこまらない
という条件を満たす楽器が利便性も高く練習もしやすいので、優先されます。
(なお、今家で弾いているギターはYAMAHAのサイレントギターで、この条件を満たしています。折り畳めるのでカラオケボックスとかに持ち込んだりするのも楽で重宝します。 )
YAMAHA サイレントギター スチール弦仕様 ナチュラル SLG200S NT
- 出版社/メーカー: ヤマハ(YAMAHA)
- 発売日: 2015/09/01
- メディア: エレクトロニクス
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ということでいろいろと探していたら、縦笛型のシンセサイザーで EWI というものがあるらしい、ということを見つけ、早速購入してみました。
AKAI professional アカイ EWI4000sw ウインドシンセサイザー アカイ イーウィー AP-EWI-010
- 出版社/メーカー: AKAI
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: エレクトロニクス
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EWI という単語は個人的には知らなかったのですが、フュージョン好きの人には「「T-Square」のサウンドでよく登場する Wind Synthesizer の一種だよ」、と説明すると通りがよいかもしれません。
この動画で、本田さんが演奏しているのが、まさに EWI です。
僕は EWI を購入してまだ数日ですが、一応簡単なフレーズで音を出すことはできるようになりました。
EWI の特徴としては以下のようなものがあります。
- 運指が、小学校の時に習ったリコーダーなどと同じ。つまり日本人であればたいていの人が初期訓練済みということであり、学習コストが非常に低い
- タッチセンサーを抑えるだけで音が替えられるので、初心者にも音が出しやすい
- オクターブを切り替えるスイッチ(オクターブローラー)が背面についており、これで自由自在に音域を変えられる。
たいていの管楽器は2オクターブくらいしかフォローしてませんが、EWI なら7オクターブの音域をサポートするので、たいていの曲は吹ける - シンセサイザーなので、音色をいかようにも変えられる。サックス風にも、オーボエ風にも、バイオリン風にも。
- このモデル(4000sw)は内部音源を搭載しているので、スピーカーやヘッドホンにつなぐだけですぐ音を出せる。
- ヘッドホンにつなぐと一切外部には音がでないので、夜間などでも練習がし放題。
などなど。数日しか使っていないのでまだまだたくさんの魅力があるのに気づけてないのですが、とにかく吹き始めるまでのコストが低く、すぐ音が出せるようになるのが魅力です。
僕もじょじょにコツを掴んで、テクニックらしきものはまだ組み合わせられないですが簡単なフレーズであれば吹けるようになりました。
なお、EWI が管楽器ということもあり、演奏時にあまり配線の制約を感じたくないので、EWI の購入にあわせてワイヤレスシステムを購入しました。
家で練習する際は、家のスピーカーとつなげて音を出すようにしています。これで物理的に配線をほぼ意識することなく、たとえばトイレの中でも(実際はやらないけど)演奏したりすることができます。
これはサイレントギターを演奏するときにも便利で、良い買い物でした。
オーボエやホルンなど、習得コストが異様に高く、かつ素晴らしい音色を奏でる楽器に対して憧れはありますし、奏者には絶大な尊敬の念を持ちますが、初学者の立場としては簡単に音が出せる楽器というのは非常に貴重です。
EWI みたいなアプローチの楽器は、入り口が非常に簡単で、かつ奥行きの可能性をたくさんもっており、僕みたいな音楽初心者にとってはありがたい楽器です。
世間には、「音楽好き」を自称するけど、ライブとかで一緒に歌ったりしないし、楽譜も読めない、楽器は弾かない、という人が意外と多く、ちょっともったいないなと思っています。
そんな人たちでも、 たぶん EWI なら吹ける。
音楽は、いろいろな楽しみ方があるとはいえ、やはり自分で自分なりの音を出してみるのが一番楽しいです。そんな音楽の楽しみを僕達みたいな初級者にも広げてくれる楽器として、EWI のような楽器があることを、僕達は知っておきたいです。
そして僕も、外で披露することはしばらくは無さそうな気がしますが、細々と練習をしてみたいと思います。