アイ

死に物狂い

よく比喩で、たぶんかなりナイーブに「ちょっとばかり努力してみた」的なことを表す時に「死に物狂い」という言葉を使うけれど、僕の人生の中で死ぬことを顧みずに頑張った経験は無い。

ただ、他の人はこういう「死に物狂い」とか「死ぬほど」という言葉を良く使うので、サバイブして生きているのだろうな、と思う。皮肉です。

 

僕は、「死に物狂い」では生きてないけど、死の恐怖と戦いながら生きたことはあります。ひとつは、大学時代、とにかく極貧でバイト尽くしで生活をしてそれでも生活費が足らなかった時。その時は体重が平均水準より 10~20kg くらい軽かった。

コンビニの深夜バイトで、オーナーに気を使ってもらって、本来は良くないのですが廃棄予定のおべんとうを恵んでもらうことでかろうじて飢えをしのいでいました。

脱法行為だ、というご指摘もあるでしょうが、脱法行為をしなければ僕は生きのびられていたかは自信がありません。

あとは、自分自身の体調、病気ですかね。

 

いずれにせよ、貧しさという意味では日本というのは恵まれている国ですので、僕の大学時代の困窮などは他の諸国の貧困とくらべて語るものでもないと思います。

病についても、実際に僕より若いのに不幸にも死に至る病で身罷る人もたくさんいます。

 

要するに「死」とか、そんな単語、軽々しく使うな。という話でした。

そして「死」の恐怖を感じたことがない人ほど、軽々しく使うんだろうな、とも思ったりします。

 

この辺は、多くの領域で同じような話は多そうな気もします。