アイ

現状維持

今認識できる現在は常に過去に後退していくので、現在地のままでいたいとの願いは、その思いとは裏腹に常に置き去りにされる事になります。

「現状維持をしたい」と、その当時のままの姿を維持しようとすることは、結果的に過去にとどまることで、時の流れにあわせてその価値を劣化させる行為です。その当時作り上げた価値と同等の価値を未来の時間軸でも維持しようとしたら、現状維持では届かず、つねに新しい価値をその中に取り入れていく事が必要になります。

「現状維持」を目標に物事を取り込むと、時の流れにさからわず過去に向かって価値を毀損させるだけでなく、わざわざそのために貴重な時間や労力...その時間を「価値を向上すること」に注力すればもっと素晴らしい価値を生み出せたかもしれない時間...を注ぐことになり、二重の意味で無駄な行為だと思います。

 

「今のままでいたい」と願うのであれば、その「今のまま」でありたいと思う対象とは何か、それにどんな価値があるのか、自分はどのように大事であると感じているのか、そしてそれはそのまま放置しておくことで相対的・絶対的な価値が変化するのか、減るのか増えるのか...、そんな事を考えることがとても大事だと思っています。

特に、大事な人との関係、特に男女間の愛情について、僕はこのような事を思案することが最近増えてきました。