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ふしぎな部落問題

 

ふしぎな部落問題 (ちくま新書)

ふしぎな部落問題 (ちくま新書)

 

本論とは関係ないですが、こういうライターが職を得続けるためには、部落問題は引き続き存在すべきなんだろうな、とは思いました。もちろん私個人としてそのような思いはありませんが、この人の文章からはそう感じられなくもないです。

橋下元府知事について朝日新聞系の雑誌が書いた破廉恥な記事にたいする、一般人から見たらちょっと引いてしまうような執着の深さなどを見ていると、そう感じてしまいます。

 

この作者が否定する、その橋下氏が実施した部落政策(部落解放運動の拠点であった施設を次々閉鎖し、人々の記憶から緩やかに消していく)は、個人的には妥当で即効性のある施策なような気がしています。

僕が生まれ育った関東圏では部落問題は深刻ではないですが、それは多くの人の記憶から消えてしまい、そのような問題があった匂いが大部分の土地でなくなっているからかな、と思うので。

しかし、特に関西地区では、部落解放運動も既得権益化しているため、否定する人も多いのでしょう。この作者もその一人なのかな、と感じたりもしました。