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ルポ ニッポン絶望工場

 

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)

 

 この本の内容は、週刊現代のウェブメディアでも紹介されています。

 

gendai.ismedia.jp

ウェブ記事では、上述の書の中から、ベトナムを中心とした留学生が朝日の新聞配達所で過酷な労働を強いられている事実がまとめられています。

 

昨今の貧困女子高生の騒動の中で、子どもの貧困への無関心(結局問題の本質を無視して単なる政治家叩きの道具にしかしてない点だけみても無関心)についても感じましたが、いま日本で困窮した生活を送っている「外国人留学生」「外国人労働者」についてはどのメディアについてもだんまりを続けており、そのことをとっても貧困への無関心の様を感じてしまいます。

朝日新聞など、そのことに触れると都合の悪いメディアがあるから、そしてレイシスト・排外主義的な側面の強い日本人のメンタリティが影響しているかもしれません。

そして貧困叩きがどうのこうのと声を上げている人たちも、外国人留学生・労働者の状況については全く触れることも有りません。それは彼らの活動に利することがないからでしょう。

 

しかし実際、日本人がやりたがらない重労働、単純労働は、外国人の方々の奴隷のような生活により支えられているのも事実です。

日本人の嫌がる仕事を外国人に任せ、便利で快適な生活を維持していくのか。それとも不便さやコストの上昇をがまんしても、日本人だけでやっていくのか。私たちは今、まさにその選択の岐路にいる。

とはいえ、当書にも書かれていますが、相対的な日本の国際市場での価値低落に比例して、豊かな国からは労働者が流れてこなくなってきています。いぜんは牛丼チェーン店やコンビニでよく見かけた中国人の数が少なくなり、ベトナム系の人が増えてきていることがその一端。

日本経済が急回復しないかぎり、いつまでも労働賃金のダンピングを行い、過酷なブラック労働を安い労働力である外国人を奴隷のように使い続けることは難しいでしょう。早晩、破綻した時に、日本人は今まで無頓着で居た非道の数々のしっぺ返しを受けることになると思っています。

 

貧しい国に生まれ育った外国人であろうと、彼らも同じ人間である。日本人にとって嫌な仕事は、彼らも本音ではやりたくない。これまで私は、日本に憧れてやってきた若者たちが、やがて愛想を尽かして去っていく姿を何度となく目の当たりにしてきた。“親日”の外国人が、日本で暮らすうち“反日”に変わっていくのである。

「実習生」や「留学生」だと称して外国人たちを日本へと誘い込む。そして都合よく利用し、さまざまな手段で食いものにする。そんな事実に気づいたとき、彼らは絶望し、日本への反感を募らせる。静かに日本から去っていく者もいれば、不法就労に走る者もいる。なかには凶悪な犯罪を起こす者すらいる。

自分たちを食いものにしてきた日本社会に対し、彼らの“復讐”が今まさに始まろうとしているのだ。