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米中もし戦わば

 

米中もし戦わば

米中もし戦わば

 

 この本は、この本に書いてある分析が正しいかどうか、という観点より、この本の著者であるピーター・ナヴァロがトランプ政権の役職(国家通商会議 委員長)に就く、ということが重要な気がします。

www.bbc.com

 

この書籍は紙にして400ページあるので僕も精読というよりは拾い読みに近い通読しかしてないですが、軍事大国化した中国に対してアメリカがいかに対峙するか、軍事衝突の可能性はどの程度あって、リスク・経済的損失はどの程度発生するのか、について書いてある書籍です。

各章の最初に設問を設けて、QA 形式で読者に考えさせることで話に引き込むような書き方をしているので、ページ数の割には読みやすい本かなと思います。

個人的には、リファレンスはきちんと記載はしていますが、数字的裏付けが甘いように見え、この人の主観が存分に強調された書籍になっているような気がします。

とはいえ、中国が、無視できない軍事大国になってしまったこと、その力を武器に国際的な取り決めやルールを無視して自分本位な政策や他国への侵略を繰り返していること、そのことが日本を含む近隣諸国への絶大なる脅威になっていること、は事実です。

 

いずれにせよ、結論の中で、軍事衝突のリスクを避けるために同盟国との同盟の堅持や、軍事力を保持することにより拮抗を保つべきであること、そして中国を緩やかに経済的に封鎖するべきである、ということを当書の中で記述しています。

経済封鎖の一つの手段として、中国に移管されてしまった工場などアメリカの産業を、法人税減税によりアメリカに呼び戻すべきである、とも述べられています。

そして、トランプ氏からは当選後、早速法人税を 15% に減税させる、というメッセージが発せられています。

www.sankei.com

 

当書について、果たして分析がどこまで妥当なのか、という観点では異論反論がありそうですが、トランプ政権がどういう方向に進んでいくのか、どのような観点で政策を実施するのか、その参考の一助になる書籍になるのではないかと思います。