アイ

モビリティ革命的な本

 

帯にもあるようなデータについて、コンサルティングの観点でまとめ、未来予測をしている本です。個人的には、データの精度は別にして、ここまで精緻に分析している本を他には見たことが無かったので興味深かったです。

たとえば、一人あたり車に $1,000/year しか使わない人はライドシェアサービス(Uberなど)を使った方が割安で、$1,000~12,000 使う人はカーシェアリングサービスを使う方が良い、それ以上使う人は車を所持したほうが良い、という消費分析を元に、市場における部品メーカーや自動車メーカーのシェアや売上がどのようになるか、といったような分析がされています。

未来予測は細かい数値まで落とし込むといろいろと変数が変わることでブレは起こるでしょうが、それでも大局的な未来を理解するため、もしくは現在皆が認識している未来とは何なのかを理解するために、こういう本は有用だと思います。

 

 

「移動」の未来

「移動」の未来

 

あわせてこの本も読んでみたのですが、アメリカのこういう種の本によくありがちな、冗長で意味があると思えないストーリー仕立ての物語が辛くて、途中で放棄しました。。おそらく日本人が同種の本を書いたら、ページ量は 1/10 くらいになると思います。