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なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?

 

名古屋出張の際に初めて訪れてから、私もコメダ珈琲の魅力に取り憑かれた一人です。

パンのクオリティと、採算を無視しているとしか思えないゆったりしたソファの設計、無限に続くと思われるおばちゃんのおしゃべりを放置するお店の寛容さ、などなど。

そんなコメダ珈琲の魅力について、まとめられた本です。

ひたすら「コメダ推し」の紙面なので、機関広報誌的な位置づけで捉えると良いと思います。

 

店舗数ではスタバ、ドトールに続く第三位ということで、スタバなどとよく比較されるようですが、僕もこの本を読んで気づきましたがスタバ・ドトールコメダは圧倒的に似て非なるところがあります。それはセルフサービスか、フルサービスか、ということ。

セルフサービスのお店はカウンターで先に注文してテイクアウトするか自席を確保する導線になってます。フルサービスは、まず席につき、店員が注文を席まで取りに来て、商品も席まで運ぶ。テイクアウトも行っているが基本的には店内サービスを前提としている。

なので、コメダ珈琲は、フルサービスのコーヒーショップとしては日本最大の店舗数を誇る、という表現ができます。競合はルノアールや星乃珈琲店や、いわゆる街の喫茶店になり、そう考えるとここまで店舗を拡大して急成長できてしまうコメダの異質さが際立ちます。

 

コメダの平均滞在時間は1時間と言われており、先のセルフサービス系のドトールにくらべると倍くらい長いらしいです。その回転率で採算が取れるのかと思いますが、長時間営業(7:00~23:00)を行い、その全時間帯にまんべんなくお客を集めることで不利を補っているようです。また、朝のモーニングで提供されるトーストと同じパンを通常メニューのサンドイッチなどでも使うなど、食材の回転率を上げるなどの工夫をしているようです。

以下は特に本では触れられてないですが、コメダは都心や駅チカにお店があるというより、少し離れた、車で訪れる事を前提とした郊外に立地することが多いですが、早朝〜昼間〜夜間人口が安定して一定数以上多い土地をある程度選んで出店しているのでしょう。

 

当書を読んだり、実際にコメダに入り浸ったりした自分の感覚としては、当書に書いていることは非常に頷けることが多いです。

そして、僕の個人の意見では、コメダは見た目の流行にとらわれずに「実質」を追い求めているお店だな、と思います。

パンの美味しさや、やぼったい器にびっくりするほどたっぷり注がれて出てくるコーヒー、豪華で座りやすいソファ席、そして長居を許容する店作り。

おしゃれさはないかもしれませんが、いずれも、「顧客が本当に望んでいたもの」である気がします。

 

SNS などで喧しく自分をアピールする人たちはぜひスタバやブルーボトルなどに訪れていただき、コメダのことはそっとしていただき、より本質を求める人達の憩いの場としてコメダ珈琲は末永く快適な場所を提供してほしいな、と思っています。

とはいえその魅力に気づく人も世の中には大変多いようで、業績はうなぎ登りのようですし、株価も上場以来たいへん好調なようです。