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日本☆地域番付

area-info.jpn.org

こんなサイトを見つけました。国勢調査の結果をベースに、いろいろな指標や数値をもとに、全国の市区町村をランキングしているサイトです。

イメージ通りの結果もあるし、固定観念が覆るようなデータが出ているケースもあり、見ていて飽きないです。

 

財政力指数番付

市区町村の収入を支出で割った指数で、数値が多いほうが自治体の財政が豊か。

area-info.jpn.org

ダントツの一位になっている愛知県の飛島村はとても有名な「豊かな村」ですね。

matome.naver.jp

 

飛島村も含め、財政力指数は概ね以下の要因が満たされると高くなるように見えます。

  1. 原発港湾施設、コンビナートなど、国の補助が受けられる環境がある
  2. 企業の会社や工場がある
  3. 観光地があるなど、その土地の魅力がある

飛島村は1ならびに2、泊村は泊原発があるので 1、山中湖村自衛隊の演習場があることが要因として大きく1、といった感じのようです。

財政力指数が見た目高く見えても実際は国に大きく依存している自治体が多い中、軽井沢や箱根、浦安といった箇所は「3」の要因で上位に位置しており、本当の意味で街の財政競争力があるのはこういった自治体のように見えます。

 

裕福な街、神栖市

 

比較的知名度のある自治体が多い中、茨城の「神栖市」という聞きなれない自治体が上位に位置しています。

area-info.jpn.org

ここは、鹿島工業地帯の中心地帯で、日本でも重要な港湾都市として重要な拠点のようです。

茨城県の端に存在し、鉄道路線が市内に一切存在しない(貨物路線のみ)ため僻地に見え、「ここにはどうやって行けば良いのだろう...,?」と東京に住んでいると思ったりしますが、調べてみると1日に100本近い高速バス路線が走っており、高速道路網も整備されているため、東京から1時間半くらいで結ばれるなど首都圏との結びつきが想像以上に強い環境であるということは発見でした。

 

しかし良い側面だけではなく、犯罪数が茨城県の中でナンバー1であったり、おそらく工場の出稼ぎ工としてブラジル人の比率が高かったりと、街としてアンバランスな側面も見て取れます。犯罪率の高さは、そもそも神栖市に警察署が存在しない(!?)ことも原因としてはありそうです。なお現在誘致を進めているとのこと。

www.city.kamisu.ibaraki.jp

 

外国人比率

様々な要因によって日本も外国籍の方が増えてきているようです。ということもあり、その地域に居住している外国人の統計についても上記サイトでは記載されています。

特に、人口の多い、中国人、韓国・朝鮮人、ブラジル人については特に抜き出して記載されています。

area-info.jpn.org

こちらは、中国人の比率が高い市区町村ランキングです。

一般的なイメージだと横浜など中華街がある街に人口が多いと考えがちで、実際多いのですが、ダントツの一番になっているのは長野県の「川上村」という聞きなれない村。

この村、ブランドレタスの産地として有名で、「平均年収2500万円」を謳っているようです。

dot.asahi.com

しかしその実態は、12% 超えという他では見えない尋常でない中国人比率を見てもわかるように、大量の格安の労働力......技能実習制度という名で大量の中国人を非人道的な環境で労使することによって支えられている、ということのようです。

matome.naver.jp

風評被害」という声もあるようですが、中国人労働者も皆 2500 万円の収入を得ていることを証明できれば、自治体も風評被害の噂をかき消せると思います。皮肉です。

このように国の統計により明らかになる圧倒的に突出した人口バランスからも、尋常な環境ではないことは想像できます。

 

川上村以外にも、大都市というよりは地方の、ある意味僻地と言えてしまうような市区町村で外国人の比率が高くなっており、この国の今の姿がうっすらと浮かび上がっているようにも思えます。

 

という感じで、見てて飽きないサイトなのでなかなかの時間泥棒になってしまいますが、こんなふうに探すと日本の行政も面白い情報をたくさん発信しているのだな、と思ったりしました。