アイ

たそがれたかこ読了

最終話はだいぶ前に発表され、コミックスも一ヶ月前くらいに発売になっていたようですが、僕は最近読了しました。

 

 以前もブログに書いたのですが

moaikids.hateblo.jp

その時の印象と変わらず、このマンガは「勇気」をテーマにした作品だな、と感じました。ささやかな日常、そんな中でもついつい気持ちが後ろ向きになって我慢してしまったり自分を出せなかったり、そういう風に自分を押しつぶしてきた自分を、色々な人との出会いの中、ちょっとした「勇気」をだして変えていく。そんな作品。

 

あの「キモい」とされる告白のシーンも、控えめで自分を出せなかった自分との決別のシーンと捉えることもできます。

正直、あんなにマグマのように自分の気持ちを溜め込めずにもう少しみなが傷つかずにすむように発散できないのかなとも思ったりしますが、その不器用さと、不器用なのに「勇気」をもって告白まで踏み込んだたかこさんの気持ちは、とても素敵なものだと思います。

たかこさんが自分を出すようになるにつれ、周りの人たち、特に娘の一花ちゃんが明るくなっていくのが、この作品を見ていて一番ほっとする点です。周りの幸せは、自分がまず幸せになるところからしか産まれない、そう思うくらいのほうが皆幸せに過ごせるのだろうな、と思います。

 

僕も、周りの幸せを願うのであれば、自分が犠牲者のような面をせずに、自分が楽しみ、自分が信じる楽しくて幸せな未来に突き進む、そのために妥協したり尻込みしない、というような姿勢で生きていきたいな。なんて、この作品のたかこさんの姿を見て、感じたりします。

 

この作品は、僕も含め、何かしら心に弱いところ、もしくは自分を押し殺してきたことがある人に、とても力強い「勇気」のエールを与えてくれる作品だと思います。

TV ドラマとかにならなくても良いので、そういう作品を大事に思っている人たちの中で、暖かく語り継がれて行ってほしいなと思います。