コピペ
コピペで作られた 流行りの愛の歌
お約束の上でだけ 楽しめる遊戯
唾吐いて みんなが大好きなもの 好きになれなかった
可哀そうかい?
(スピッツ「グリーン」)
コピペって言葉、他人のプログラムコードをそのまま借用して使用するみたいな元からある使い方から派生して、他人の考えや、自分の手柄でも無いことをそれらしく取り繕って語ったりすることを指すようになってきているな、と思います。
仕事の場でも、すごい有名な人の発言の尻馬に乗っかって、自分で熟慮したり調べたりせず、当然そういう局面に直面したこともないのに、あたかも当事者のように「これはすごい」「あれはダメだ」的な発言をする人はたまに見かけます。こういうのもある意味他人の虎の威を借りてコピペしている様、と言えるかもしれません。
コピペって、いろいろな情報を引用して何かに役立てるというより、最近は情報を手軽に消費する手段、というようなイメージが強いです。
他人の意見をそれらしく「消費」することで、自分を彩る材料として使用する、みたいな。
そういう場として、さんざん議論されてきた事ではありますが、twitter の存在はとても大きいな、と感じることが多いです。
他人の意見を retweet するだけでそれらしくタイムラインを彩る事ができるし、140 文字の文字制限があるがゆえに長文書かせたら絶対ボロが出そうな基礎的な見識や知識が無い人でもそれらしい文章を「飾る」ことができます。
自分は何もしてないのに、たまたま仕事の同僚がテレビ出たりしたら「私の隣の席の同僚が〜」「いつもランチで話している同僚が〜」的な感じであたかも自分自身もすごいかのように飾り立てたりする人もたまに twitter では見かけます。
何か他人の威を借りて手軽に自分をキレイに飾ろうと都合よく情報を「消費」する人、はコピペな生き方をしている人だなと思います。
もちろん人の自己顕示欲のレベルは様々なので、どのような形で自己アピールしても良いんだろうなとは思います。
ただ、コピペ的な生き方をしている人は基礎的な考える力や、一次情報発信者になれるような知識や洞察が少ないように見え、他人の尻馬にしか乗れないような生き方になってしまっているように見えます。それも含めて、生き方は人それぞれですが。