アイ

カッコウ時計

 

時計の科学 人と時間の5000年の歴史 (ブルーバックス)

時計の科学 人と時間の5000年の歴史 (ブルーバックス)

 

 この本は時計の仕組みや進化の歴史をわかりやすく解説していてとても面白いです。

 

本書の中にはオフトピック的なコラム欄があるのですが、その中に「カッコウ時計がハトに変えられた理由」というものがありました。

もともと西洋で17世紀に作られた「カッコウ時計」は、昭和時代に日本に輸入された結果「鳩時計」に変化します。その理由はなぜなのか?ということについて書いたコラム。

 

ただ、説は各種あるらしく、以下のような内容が列挙されていました。

 

1. 日本の子どもたちにカッコウは馴染みが薄かったから

2. ハトは平和のシンボルだから

3. カッコウは托卵の習性がありイメージが悪いから

4. カッコウを漢字で書くと「閑古鳥」となりイメージが悪いから

 

おそらくいくつかの動機を元に鳩の方がイメージが良いし馴染みある鳥なのでということで時計の中の鳥を鳩に変える人たちが出てきて、それが結果として定着したということなのかなと思います。

とはいえもともとはカッコウ時計だったこともあってか、その声は「カッコウとハトの中間の鳴き声を意図して」作られているらしく、なかなか面白いエピソードだなと思ったりします。