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お金が貯まる人と、貯まらない人の一類型

お金が貯まらないタイプの人には、コンビニばかりで買い物をする人や、自炊をしない人など、色々な類型があると思いますが、最近「こういう人はもしかしたら…」と思い始めた人がいます。

それは「牛丼屋でサラダを頼む人」です。

 

普通の人なら、多くのファストフードや飲食店がサイドメニュービジネス(主となる料理は薄利多売で利益率が低く、利益率高めに設定したサイドメニューで稼ぐ)の考え方に基づき価格設定をしている事を知っています。

牛丼屋においては、牛丼は利益率が低く(古い記事では、2010年ころの吉野家で9%くらいらしい)、多くの店で生卵やサラダなどのサイドメニューで利益を稼いでいるようです。

店にとって利益率が高い商品を買ってくれる人は上客で、牛丼屋でサラダを買う人は店側の思惑に上手くのせられている人と言えます。

 

まあ、でも、その辺を承知で、好きであれば別にサイドメニューを頼んでもいいんじゃないかと思います。

僕もマクドナルドに言ったら、店にとって利益率が高いのを承知でポテトを頼んだりします。お店にいって満足するために、あまり細かい話を持ち出しすぎてケチケチしすぎるのも無粋な気がします。

 

ただし、牛丼屋のサラダは別の話で、少なくとも僕の周りでサラダが美味しいと思って食べている人は居ません。

「じゃあ何で食べてるの?」と聞くと、「健康のため」とほぼ全員が答えます。

牛丼自体がジャンクフードで、健康に悪いというイメージがあるので、その後ろめたさがあること。そして野菜不足の現代人は野菜を食べると健康になるのでは、という漠然としたイメージがあること。その2つの相乗効果で「サラダを食べる事≒良い事」というイメージがあるのだと思います。

 

でも、正直な話、牛丼屋に置かれているような、申し訳程度の量の生野菜を食べて、野菜不足が解消すると思いますか?

1日あたり摂取が必要な野菜の量は350gと言われています。牛丼屋のサラダがそれを充当するにはあまりにも心もとなく、それだったら他の食事で十分に摂取したり、サプリメントや無糖無塩の野菜ジュースなどで補ったほうがよほど効率的でマシです。

サラダも新鮮な食材を用いたものなら美味しいこともありますけど、それよりも温野菜の方が甘みもあるし栄養価も高くなることが多く、我慢してサラダ食べるくらいならもう少し美味しい食べ方で野菜を取ったほうが良いと思います。

牛丼屋のサラダみたいに、決して美味しいとは言えず栄養価も高いとは言えない食べ物を我慢して食べるくらいなら、牛丼屋ではとにかく美味しいもの(牛丼とか、良くて生卵とか)だけを食べた方が精神的にも良い気がします。

 

結論としては、牛丼屋でサラダを頼むタイプの人は、自分の本能に対しても忠実ではないし、世間的な通俗的な価値観を盲信してしまうタイプで、周りの雰囲気に流され、合理的では無い選択や決断をしてしまうタイプだと思います。

「牛丼屋のサラダ」は経済活動に直結しているため、そういう方面でコントロール出来ないというか、諸々シンプルに行動できない人というのは、僕の周囲を見渡すかぎりだとお金を持ってない、もしくは貯まらないタイプの人が多い気がしています。