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お金は人を幸せにしない

お金は人を幸せにはしないけれど、お金で人を不幸から救う事はできる。気がしています。

 

例えば、どんなに頭が良い人でも、家庭にお金がなければ大学進学を諦めなければいけない、なんて事も起こりえます。もしくは、家族の誰かが大病にかかり、多額の治療費が必要とされた時、お金が無ければ助けるのを諦めなければいけないなんて事もありえます。

家族の犠牲により、なんとかしてお金を工面して、、、となっても、その人は救えても、周りの人たちが困難な状況に置かれ、結局必ずしも幸せな状況にならない、なんて事もあります。

 

十分な量のお金があらかじめ手元にあれば、そんな葛藤にさいなまれることが無くなります。学業にもお金を使えば良いし、家族の危機にもお金を使えば良い。

そこまで深刻な話でなくても、必要なモノを必要な時に躊躇なく買える、必要な体験を必要な時に出来る、というだけでもお金があるという事は重要です。
たとえばNINTENDO DSやスマフォが欲しいけれどお金が無くて買えないという事になると、その事が原因で学校でイジメられたりなんて事が現実としてあります……その事の是非は別にして、お金が必要十分あれば不利な状況に陥るところを回避することができる。

お金があるからって幸せにはならないかもしれないけれど、不幸に陥る事を未然に防ぐことは出来るような気がしています。
もちろん、不幸に陥る事を防げる≒ある程度の水準の幸せを維持できる、だからお金があれば幸せになる、という論法は成り立つと思います。

 

 

僕の家はお世辞にもお金に恵まれた家庭とは言いがたく、高校入学すぐバイトを始めて自分の生活費や学費等々(一部ですが)を稼がざるを得ませんでした。受験勉強にも全くお金をかけられず、僕は塾や予備校に通ったことは有りません。

当時は辛いとか不幸だとかは思わず、それが当たり前だと思っていましたが、一般的な家庭に比べると、だいぶハンデキャップのある状態で戦っていたんだな、、、って大人になって思い知らされました。で、自分で言うのもなんですが、能力に比例しない低い環境からのし上がるのにかなりの労力を割く羽目になりました。。。

大人になって知り合う高学歴の人が、おしなべて(ごく一部を除いて)家庭環境に恵まれて、僕からは想像できない良い経験を若いうちから体験できているのを話に聞くと、なおさらそう思います。

 

ただ、じゃあ僕の若い頃にお金があったら、当時幸せに感じられたか、って思うとそうでも無いです。過去に対して「IF?」を問う事に意味が無い、というだけかもしれませんが。

唯一あるとしたら、家庭環境もあり「何か買って」「何々をしたい」というワガママ?を親に対して話す事ができず萎縮して過ごしていた少年時代の自分が、もう少し若いうちから自分の夢ややりたい事に純粋に取り組めたかもしれないな、くらいですね。

 

自分の経験からすると、お金が無くても「不幸だ」と感じるかっていうとそうでもない気がするけれど、でも、いざ人の親になるとした場合、やはり子供に自分と同じような体験はさせてはいけないなとは思っていますし、あえて人生無理ゲーな状況にさせる必要も無いと思います。子供を不幸にさせないために、お金は大事だなって思います。