この世界の片隅に
だいぶ前に映画を見ました。
原作のマンガを読んで強い印象を受けた人間のひとりとして、この作品が映画化され、とくに原作の雰囲気を忠実に再現した作品として仕上がったのはとても良かったと思います。
ということを前提として、映画版を鑑賞した正直な感想は、以下。
- 良い映画なのは間違いない
- ただし、「良い映画だった」と言わないといけない暗黙的な雰囲気を感じさせる映画ではあった。それが若干自由な感想や反応を言うことをはばかられる状態になっている気もする。
- 呉、広島の当時の風景の記録・再現映画としては素晴らしい
- 個人的には、女性の立場の視点で戦争を描いた作品として、「あとかたの街」も映画化・映像化してほしいな、と思います。こちらの作品であれば、私もクラウドファウンディングで貢献したいと思います。
ものすごく正直に個人的な感想を述べると、原作ではきちんと説明されていた事項が雰囲気・流れを優先してはしょったために筋がわかりづらくなっている箇所がいくつかあったことと(原作を先に読んでいれば気にならないが)、主演の声優の演技が若干鼻につくので、僕はマンガの方が好きです。
もちろんこの辺は、個人差があるでしょう。
ちなみに、原作には「隣組」のネタがあって、個人的には「八時だよ全員集合」の元ネタを知れてなるほどーと思ったりもしたのですが、映画版ではこのネタがあったかどうかは、かなり集中して見ていたのに見逃しました(なかったのでしょうか)