便訓
最近、「さだまつり」的なイベントをしていた某古本屋店で安値で見つけてきた『二小節の詩』という30年以上前に発売された"さだまさし"のエッセイ本?に、以下のような文章が書いてあって笑い転げてしまった。
さだまさしについて、常識を重んじ、堅く暗い世界観を歌い上げる、そんな人と思っている人は、色々な意味でイメージが変わりそうである。
『便訓』
厠(はばかり)なるもの、もとより古き思考(しっこ)や空想(くそ)を水に流し
神にすがり神に和す即ち神和屋(かわや)也
常に美しきを保ち神を切らすべからず
而して神に見放されし者、自らの手で運(うん)を掴め!!
格調が高いように見えて、小学生のような無邪気さでうんこの話しかしていないのが素晴らしい。
『二小説の詩』は、さだまさしのトークや文章などで語られたフレーズの断片を切り貼りして載せている本ですが、それらの言葉の断片に、彼が紡ぐ歌ほどの普遍性や高みは見られないように見えます(若気の至りに見える)
とはいえ、こういう小粋な文章があったりと、なかなか味わい深い本でした。