歇后语
日本語に適切な訳が見つからないですが、「しゃれ言葉」「かけ言葉」といった風に訳されることが多いようです。
何かを暗喩するような言葉を謎かけ的に使う言葉で、おもに昔の故事などから引用されることが多いようです。
よく代表例として挙げられるのが以下
孔夫子搬家
「孔夫子」は孔子、「搬家」は引っ越しのことです。
この言葉の意味は「負けてばっかり」...まだ意味が全然わからないですよね。
孔子の家にはたくさんの本が置いてあり、本の事を中国語では「书(shu)」と呼びます。
そして、书 と同じような発音の語に「输」という言葉があり、これは負ける、という意味です。
同じ音にかけて、「たくさんの本がある = たくさん負ける」という連想で、このような意味になるようです。
三国志好きの人には「阿斗当官」というのが良いかもしれません。
阿斗はご存知の通り劉備の息子で、凡将の代表格の汚名を着せられている人です。
そんな人が官職に就く、ということで「有名だけど中身が無い」ことを表す語になっているようです。
中国近現代文学について興味のある人には「阿Q谈恋爱」も良いかもしれません.
作品の中で阿Qは名家の女中に直情的に劣情をいだき手を出したりするのですが、そういう人間が「谈恋爱=恋愛をする」ということですから、「直截的に物を言う」というようなことを表す語になっています。
「歇后语について学ぶと、あなたの幼稚園〜小学生レベルの中国語も、中学生レベルくらいまでは上がるかもよ」と、以前知り合いの中国人に言われたことがありますが、たしかに歇后语にはいろいろな歴史的な逸話や、中国語におけるレトリックなどが存分に織り込まれているので、勉強するには良い教材かな、とも思います。
なんか以下のような、誰得かよくわからない twitter bot も見つけてしまったので、こういうのも見ながら緩やかに勉強していこうかと思います。