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マリヴロンと少女

宮沢賢治 マリヴロンと少女

正しく清くはたらくひとは
ひとつの大きな芸術を
時間のうしろにつくるのです。

今自分が行っている事は、目の前に見えるものを形に残すために行っているように錯覚しがちですが、実際は自分が歩んだ跡を轍として記す作業であると思っています。

その人の今の姿だけではなく、過去に残してきた轍によって、その人の人となりは評価されます。

過去に行った自分の轍に助けられることもありますし、足を引きづられる事もあります。

 

目の前の利得や他者の毀誉褒貶にとらわれないのであれば、常に、日々を誠実に生きていくことが大事だと思います。

そうでないと、今刻んでいる轍を将来の自分が眺めたときに、心の在処と刻んできた轍のあまりの乖離に、自分自身に対して軽蔑をしてしまうかもしれません。